Jamiroquai の名曲「Virtual Insanity」。
コード譜を見ると、見慎れないコード名が延々と並んでいて、それだけで手が止まります。でもこの曲、見る角度を変えた瞬間に構造が一気に見えます。
なぜこの曲は難しく見えるのか
理由は2つあります。
1つ目は、コード名が長いこと。 テンションが乗った四和音・五和音が並ぶので、譜面上の情報量が多い。
2つ目は、どこが中心なのか分かりにくいこと。 こちらのほうが本質です。
逆に、正しい中心を見つければ、同じ進行がすっきり並ぶ
楽譜に書いてあるキーと、実際に曲が聞こえている中心は別物だったりします。この曲はまさにその例です。
Eマイナーとして読み直す
動画の冒頭で、この曲を Eマイナーキーとして捉え直します。
たったこれだけで、バラバラに見えていたコードが、一つの中心の周りを回る動きとして整理されます。さっきまで「難解な進行」だったものが、見慣れた動きの組み合わせになる。
これがこの動画の核心です。
この発想は他の曲でも使える
大事なのは、これが「Virtual Insanity のやり方」ではないということです。
同じコードの並びでも、どのキーから見るかで度数の読み方が変わる。この「番号の付け替え」の発想は、ジャズやゴスペルの奏者が当たり前に使っている考え方です。
難しそうな曲に出会ったとき、まず疑うべきは自分の技術ではなく、自分が置いている中心が合っているかです。
この考え方をもっと深く知りたい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。
2-5-1は12キー覚えなくていい|1つの形が72進行になるジャズ・ゴスペルの発想法
Aメロを組み立てる
動画ではまず Demo演奏 を聞かせてから、中身を分解していきます。
この順番には意味があります。ゴールの音を先に知っていると、練習中に迷わないからです。どこに向かっているのか分からないまま弾くのは、地図なしで歩くようなものです。
そのあと、コード進行の解説 → 実際の弾き方、と進みます。
リズムを入れて初めてこの曲になる
この曲を弾くうえで、見逃せないポイントです。
Jamiroquai の音楽はファンクが土台です。つまり、コードをどのタイミングで切るか・伸ばすかが曲の性格を作っています。
同じコードを全音符で伸ばしても、それはもう別の音楽です。動画の 04:21 からのリズム解説は、次の段階として必ず通ってください。
逆に言えば、コードが完璧でなくても、リズムが合っていればそれらしく聞こえます。
練習の進め方
- まずAメロのコードを、リズムを考えずに押さえられるようにする
- Eマイナーとして、各コードが何度に当たるかを確認する
- リズムを乗せる
- サビへ進む
- 通して弾く
2番を飛ばさないでください。 ここをやるかやらないかで、「この曲が弾けた」で終わるか、他の曲にも使える力になるかが分かれます。
目次
00:00 オープニング
00:16 楽曲のキー解説(Eマイナーへの転換)
00:59 Aメロ Demo演奏
01:21 Aメロ コード進行解説
02:28 Aメロ ピアノ弾き方解説
04:21 リズムを加えた弾き方
05:54 サビ Demo演奏
06:06 サビ ピアノ弾き方解説
09:02 まとめ
こんな方におすすめ
- オシャレなコード進行を覚えたい方
- Jamiroquai が好きな方
- ピアノ弾き語りのアレンジ力を伸ばしたい方
- コード進行を理論的に理解したい方
- 作曲やアレンジに活かしたい方
この動画で学べること
- Virtual Insanity のコード進行
- Eマイナーとして考える発想
- Aメロの演奏方法
- リズムを加えたアレンジ方法
- サビの弾き方
- コード進行を応用する考え方
コードは暗記するだけではなく、「なぜこの進行になるのか」を理解することで、他の楽曲や作曲にも応用できるようになります。ピアノ弾き語り教室では、弾きたい曲を一緒に分析しながら進めています。