同じメロディなのに、コードの付け方ひとつで印象がまるで変わる。
この記事では、ビリー・ジョエル「Just the Way You Are」を例に、平凡なコード付けを色鮮やかに変えていく過程を追います。
Before:ダイアトニックだけで付ける
まず出発点です。
そのキーの中にある四和音のダイアトニックコード(7つ)だけでメロディにコードを付けます。
理論的には正しい。音も外れていない。でも、聴いてみると平坦です。どこか教科書的で、色気がない。
7色だけで絵を描いているようなもの
多くの方が、ここで止まっています。ダイアトニックコードを覚えたところで学習が終わってしまうからです。
After:外から色を持ってくる
動画の中盤からが本題です。ダイアトニック以外のコードを加えていきます。
やり方は、いきなり全部を差し替えるのではありません。1箇所ずつ、効く場所を選んで置き換えていきます。
置き換えるたびに響きが変わるので、その差を耳で確認しながら進めるのがこの動画の作りです。理屈の説明だけでなく、変化を実際に聴けるのが大きい。
なぜ外のコードが使えるのか
「キーの外の音を使ったら間違いでは」と思われるかもしれません。
そうではありません。メロディの音さえ含まれていれば、下に置くコードにはかなりの自由があります。
メロディの「ド」という音は、Cメジャーの構成音でもあり、Am7 の構成音でもあり、A♭maj7 の構成音でもある。つまり同じ音の下に、まったく違う色の和音を敷けるわけです。
外から借りてきたコードほど、予想外の色を持っています。だから印象に残る。
Before / After を必ず聴く
動画の 11:18 からが「After」です。
最初のダイアトニックだけのバージョンと、聴き比べてください。 同じメロディとは思えないほど印象が変わっているはずです。
この比較体験が、一番の学習になります。理屈を100回読むより、変化を1回耳で聴いたほうが速い。
練習の進め方
- 好きな曲のメロディに、まずダイアトニックコードだけでコードを付ける
- 全体を通して弾いて、平坦に聞こえる箇所を探す
- その1箇所だけ、外のコードに差し替えてみる
- 元のバージョンと弾き比べる
- 良ければ残す。合わなければ戻す
2番が意外と大事です。 どこを変えるかの判断は、まず「物足りない箇所」を自覚するところから始まります。
目次
00:00 オープニング
00:14 概要紹介
01:50 例題曲 Just the Way You Are
02:02 4和音ダイアトニックコードのみ
04:46 ダイアトニックコード以外を追加する方法
11:18 After 色鮮やかなコード付け
12:02 まとめ
こんな方におすすめ
- メロディにコードを付けられるようになりたい方
- ダイアトニックコードから先へ進みたい方
- アレンジに色をつけたい方
- 作曲でコード進行に悩んでいる方
「ここは何を置いてもいい」と分かった瞬間から、作業が創作に変わります。ピアノ弾き語り教室では、生徒さんが作った曲やアレンジしたい曲に、一緒にコードを付けていくレッスンも行っています。