作曲やアレンジでは、定番のコード進行を知っているかどうかで大きな差が出ます。
この記事では、数ある定番進行の中でも最も基本的で、しかも使用頻度が圧倒的に高い 4度進行 を解説します。
4度進行とは
コードのルートが、4度ずつ上がっていく(=5度ずつ下がっていく)進行のことです。
C → F → B♭ → E♭ … のように、ルートが規則的に動いていきます。
理屈を知らなくても「気持ちいい」と感じる進行
なぜ自然に聞こえるのか
理由は、ドミナントの動きと同じだからです。
G7 から C へ行くとき、ルートは G → C。これは4度上がる動きです。つまり、私たちが「解決した」と感じるあの動きが、そのまま連続している。
だから4度進行は、何度繰り返しても違和感がなく、ずっと進み続ける感覚を生みます。ジャズのコード進行が延々と続いていくように聞こえるのも、この動きが土台にあるからです。
実例で確認する
動画では2曲を例に挙げています。
We Wish You a Merry Christmas — 誰でも知っている曲です。この中に4度進行が組み込まれています。クリスマスソングのあの前へ前へ進む感じは、この進行が作っています。
涙のキッス — J-POPの中での使用例です。ジャンルも時代も違う曲に、同じ構造が現れる。4度進行が普遍的なパターンである証拠です。
「見つける」練習をする
動画の後半は、楽曲の中から4度進行を見つけるという内容になっています。ここが一番大事なパートです。
理論を学ぶとき、多くの人は「覚える」で止まってしまいます。でも実際に使えるようになるのは、自分で発見できたときです。
好きな曲の譜面を開いて、ルートの動きを追ってみてください。4度上がっている箇所が、驚くほどたくさんあるはずです。一度見つけられるようになると、耳だけでも分かるようになります。
何につながるか
- 耳コピが速くなる … 次のコードが予測できる
- 作曲の引き出しが増える … 進行に迷ったときの安全牌になる
- アドリブがしやすくなる … 進行の先が読めるので、フレーズを準備できる
- 曲の構造が見える … 「なぜこの曲は気持ちいいのか」が説明できる
練習の進め方
- Cから4度ずつ上がるルートを、順番に弾いてみる(C→F→B♭→E♭…)
- 各ルートの上にコードを乗せて、進行として弾く
- 例題の2曲を聴いて、4度進行の箇所を探す
- 自分の好きな曲の譜面で、同じ作業をする
- 見つけた進行を、自分の曲やアレンジで使ってみる
目次
00:00 オープニング
00:38 4度進行解説
01:33 例題曲 We Wish You a Merry Christmas
02:26 例題曲 涙のキッス
03:09 楽曲中に4度進行を見つける
こんな方におすすめ
- 定番のコード進行を身につけたい方
- 耳コピを速くしたい方
- 作曲やアレンジの引き出しを増やしたい方
- コード進行のパターンを理解したい初心者の方
4度進行を入り口に、他の定番パターンも押さえていくと、耳コピも作曲も一気に楽になります。ピアノ弾き語り教室では、その方の目標に合わせて優先順位をつけながら進めています。