沖縄の名曲「童神(わらびがみ)」。少ないコードで演奏できるのに、深く心に響くという、弾き語りの教材として理想的な一曲です。
この記事では、Dメジャーキーでの弾き語りの組み立て方を解説します。
「童神」という曲について
古謝美佐子さんの代表曲で、1997年の作品です(作詞:古謝美佐子、作曲:佐原一哉)。副題として「天の子守唄」とつくこともあります。
もともとはライブ会場限定で販売されていましたが、2001年にNHK連続テレビ小説『ちゅらさん』の挿入歌として使われ、一気に広く知られるようになりました。2019年の映画『洗骨』の主題歌にも使用されています。
夏川りみさんや島袋寛子さんをはじめ、多くの沖縄出身アーティストにカバーされ続けている楽曲です。
この曲が弾き語りに向いている理由
理由は、マイナーセブンス系のコードが多用されていることにあります。
Dメジャーというキーの中で、F#m7、Em7、Bm7 が繰り返し出てきます。これらは同じキーの中の仲間なので違和感なく繋がりますが、メジャーコードよりも柔らかく、少し切ない響きを持っています。
この響きが、子守唄としての優しさと、歌詞の持つ祈りのような重みを同時に支えている。コードが少ないのに情感が出るのは、この選び方によるものです。
セクションごとの流れ
Aメロ — Dメジャー → F#マイナー7 → Gメジャー7 → Fマイナー7 という流れ。最後の Fm7 に注目してください。キーの外から借りてきたコードで、ここで一瞬だけ景色が翳ります。
Bメロ — Gメジャー7 → F#マイナー7 → Gメジャー7 → Eマイナー7 → A7。A7 がサビへ向かう助走になっています。
サビ — Bマイナー7 → F#マイナー7 → Gメジャー7 → F#マイナー7 → Eマイナー7。マイナーセブンスが連続する箇所です。ここが曲の核心で、押さえ方さえ覚えれば、あとは繰り返しになります。
動画では Bm7 と A♭m7 の押さえ方を特に丁寧に解説しています。慣れないうちは指がもつれやすい形なので、ここだけ取り出して練習する価値があります。
sus4を足して表情をつける
コードを覚えたら、次の段階です。
動画ではサス4(sus4)の活用を提案しています。同じコードのまま、3rdの音を4thに上げて、また戻す。それだけで音に「揺れ」が生まれます。
子守唄というこの曲の性格に、この揺らぎがよく合います。新しいコードを覚えなくても表現が増やせるので、コスパの高いテクニックです。
練習の進め方
- Aメロのコードを止まらずに押さえられるようにする
- ピアノだけでAメロを通す
- 歌を乗せる
- 同じ手順でBメロ、サビへ
- 最初から最後までピアノだけで通す
- 歌を乗せてフルコーラス
動画もこの順番で進みます。「ピアノだけで通す」を必ず挟んでください。 歌が入ると伴奏の粗さに気づけなくなります。
目次
00:02 「童神」のピアノ弾き語りの方法を紹介(キーはDメジャー)
01:16 Aメロのコード進行解説
02:28 Aメロの詳細なコード進行と押さえ方
03:57 ピアノ伴奏のみでAメロを演奏 → 歌を加えて練習
05:05 Bメロのコード進行
06:07 サビのコード進行
07:13 Bマイナー7とA♭マイナー7の押さえ方
08:43 アレンジを加える方法(サス4コードの活用)
09:47 Aメロからサビまでピアノ伴奏のみで通し演奏
11:04 ピアノ伴奏に歌を加えてフルコーラス演奏
12:14 まとめ・体験レッスンの案内
こんな方におすすめ
- 「童神」をピアノ弾き語りで演奏したい方
- コード進行を理解して、いろんな曲を弾けるようになりたい方
- 弾き語り初心者で、シンプルなコード進行から挑戦したい方
- ピアノでの弾き語りのスキルを向上させたい方
「童神」で使うコードは、他の多くの曲にもそのまま出てきます。1曲仕上げるたびにレパートリーが加速度的に増えていくのが、コードで弾く弾き語りの面白さです。