1曲弾く間に、コードブックやスマホを何回開いているでしょうか。
調べて、押さえて、次の小節でまた調べる。この往復がある限り、曲を最後まで通すことはできません。問題は覚えていないことではなく、覚え方の対象を間違えていることです。
108個を、9個に減らす
代表的なコードは9種類ほどあります。それが12キーぶんあるので、押さえ方を1つずつ覚えると 12 × 9 = 108通り。コードブックが分厚いのはそのためです。
ですが、記号の意味はキーによって変わりません。「m は3度を半音下げる」という操作は、C でも F♯ でもまったく同じです。
| 覚え方 | 覚える対象 | 個数 |
|---|---|---|
| コードブックで引く | 押さえ方そのもの | 12キー × 9種類 = 108 |
| 仕組みで組み立てる | 基準1つと記号の意味8つ | 9 |
操作がキーに依存しないので、9個覚えると12キーぶんが一度に手に入ります。
「仕組みで覚えたほうがいい」と言われる本当の理由はここです。暗記が嫌だからではなく、12倍のレバレッジがかかるからそうします。
例外が1つだけだと、先に知っておく
ルールで処理できると言われても不安が残るのは、「例外が出てきたらどうするのか」が分からないからです。ルールを信じきれないと、結局コードブックを開いてしまいます。
この9種類の中で、素直な連鎖から外れるのは dim7 だけです。それ以外はすべて、直前の形から1箇所を動かすだけで作れます。
例外が1つしかないと先に分かっていること自体が、覚える量を減らします。残りを安心してルールに任せられるからです。動画では 08:15 から、その dim7 の扱いが説明されています。
12キーへの広げ方
順番があります。いきなり12キーを一周しようとしないでください。
- まず C だけで、9種類を最後まで作れるようにする
- 次に F と G。よく出てくるキーから広げる
- 黒鍵から始まるキーへ。E♭、B♭、F♯
- 知っている曲を、半音上のキーで弾いてみる
4番目が仕上げです。キーが変わっても操作は同じだと体で分かった瞬間に、コードブックが要らなくなります。逆に言えば、1〜3を頭で理解しただけでは、まだ手が納得していません。
読めるようになると、耳コピもアレンジも作曲も、同じ知識でそのまま進められます。コードネームは音楽の共通言語なので、一度読めるようになると使い回しが効きます。
「覚えるのは9個。あとは12回、同じことをするだけです。」
目次
00:09 オープニング
00:40 今日学ぶ9種類のコード
01:40 マイナーコードの意味
03:40 オーギュメント・m♭5・ディミニッシュ
05:45 メジャー7と7thの違い
07:10 m7・m7♭5の作り方
08:15 dim7だけは例外
09:40 全体の復習
13:10 12キーへの応用・エンディング
こんな方に見てほしい
- コードネームを丸暗記している方
- コードの仕組みを根本から理解したい方
- コードブックなしでコードを作れるようになりたい方
- 音楽理論を実践で使えるようになりたい方
- 耳コピ・アレンジ・作曲にも役立てたい方
- 12キーすべてに応用できる知識を身につけたい方
この動画で学べること
- コードネームの基本的な考え方
- 9種類の代表的なコードの作り方
- m・aug・♭5・Maj7・7 の意味
- m7・m7♭5 の組み立て方
- dim7 だけが例外になる理由
- どんなキーでも応用できるコードの考え方
ピアノ弾き語り教室では、コード理論を「知識」で終わらせず、実際の曲で使えるところまでマンツーマンでお付き合いしています。