「コードは弾けるけど、コードネームの意味がいまいち分からない」
Cm7-5、Caug、Cdim7。こういう記号を見ると固まってしまう方は多いはずです。でも実は、コードネームは暗記するものではありません。 読み解くための法則があります。
この記事では、Cを基準にした9種類のコードを通して、その法則を整理します。
コードネームは「設計図」
まず発想を変えてください。
読み方さえ分かれば、初めて見るコードでもその場で組み立てられる
「Cm7-5 の押さえ方を暗記する」のではなく、「Cm7-5 という記号が何を指示しているか読み取る」。この違いが決定的です。
前者だと、覚えていないコードが出た瞬間に手が止まります。後者なら、世の中のどんなコードでも自分で作れます。
基本は4つの部品
コードを構成しているのは、たった4種類の音です。
| 部品 | 役割 |
|---|---|
| ルート(1度) | コードの名前になる音。土台 |
| 3度 | 明るいか暗いかを決める |
| 5度 | 響きの安定を担当 |
| 7度 | 次にどこへ行きたいかを決める |
コードネームは、この4つをどう変化させるかを書いているだけです。
- 何も書いていない … そのまま(メジャー)
- m が付く … 3度を半音下げる
- -5 が付く … 5度を半音下げる
- aug が付く … 5度を半音上げる
- 7 が付く … 7度の音を足す
つまり、記号は「基準からの変更点」を示しているわけです。
似ているコードの見分け方
混乱しやすいのが、オーギュメントとディミニッシュです。
- aug(オーギュメント) … 5度を上げたもの。広がって不安定
- dim(ディミニッシュ) … 3度も5度も下げたもの。詰まって不安定
どちらも「不安定な響き」ですが、方向が逆です。広がる緊張か、縮こまる緊張か。 この違いを耳で覚えておくと、聴いたときに区別できるようになります。
そして特殊なのが dim7 です。動画では別枠で解説していますが、これは音の間隔がすべて等しいという、他にない構造を持っています。だからこそ独特の使い方ができます。
セブンスの種類が分かると一気に楽になる
7が付くコードには複数の種類があり、ここでつまずく方が多い。
- C7 … 7度を全音下げたもの。次へ進みたがる
- CM7 … 7度をそのまま残したもの。落ち着いて留まる
- Cm7 … 3度も7度も下げたもの
大文字のMがあるかないかで、性格が正反対になります。譜面上では見落としやすいので、意識して見る癖をつけてください。
他のキーへの応用
Cで法則を理解したら、それで終わりです。
なぜなら、Dだろうと E♭ だろうと、記号の意味は変わらないからです。ルートの位置が変わるだけ。C以外のキーを「別のもの」として覚え直す必要はありません。
これが「暗記」ではなく「法則の理解」を優先する理由です。1回の理解が12キー分の力になります。
練習の進め方
- Cを基準に、9種類のコードを順番に組み立てられるようにする
- コードネームを見て、構成音を口で言えるか確認する
- ランダムにコードネームを選んで、その場で押さえてみる
- Cではない別のルートで同じことをやる
- 実際の曲の譜面を見て、知らないコードを自力で組み立てる
2番は地味ですが効きます。指より先に頭が答えを出せる状態にしておくと、演奏中に迷いません。
目次
00:00 オープニング
00:03 コードネームの基本と目的説明
01:14 Cを基準に9種類のコードを解説開始
02:23 マイナーとフラット5の仕組み
03:30 オーギュメントとディミニッシュの違い
05:49 セブンスコードの構成とルール
08:06 ディミニッシュ7の特別な仕組み
10:18 コードネームを覚えるコツと注意点
13:38 コードの応用方法と学習の進め方
15:00 エンディング & 体験レッスン案内
こんな方におすすめ
- コードは弾けるけど、理論的な理解が曖昧な方
- コードネームを見ただけで構成音をすぐに理解したい方
- ギターやピアノで、自信を持ってコードを押さえたい方
- ネットでコードを調べずに、自分でコードを導き出せるようになりたい方
コードネームの法則は、一度きちんと整理すれば一生使えます。ピアノ弾き語り教室では、実際に弾きたい曲の譜面を使いながら、その場で読み解けるようになるまでお付き合いします。