「メロディは浮かぶのに、コードが上手く付けられない」
「コードは付けたけど、なんだか普通でつまらない」
作曲をしている方から、本当によく寄せられる相談です。
原因はほぼ1つに集約されます。メロディとコードを、切り離して考えていることです。
メロディとコードはセット
2つは同時に成り立っている
メロディだけを先に完成させて、後からコードを当てはめようとすると、どうしても無難な進行になります。すでに決まったメロディに、破綻しないコードを探す作業になってしまうからです。
逆もまた然りで、コード進行だけ先に作ってメロディを乗せると、進行に縛られた凡庸なメロディになりがちです。
この記事のテーマは、その2つの関係を理解することです。
メロディの音は3種類に分けられる
コードが鳴っているとき、その上に乗るメロディの音は、コードとの関係で3種類に分類できます。
1. コードトーン
コードの構成音そのもの。Cコードの上の「ド・ミ・ソ」。
安定して聞こえます。 落ち着く、着地する感じ。フレーズの終わりや、聴かせたい箇所に置くと収まりがいい。
2. テンション
コードの構成音ではないけれど、響きとして成立する音。9th・11th・13th など。
おしゃれで浮遊感があります。 ここを使えるかどうかで、メロディの色気が変わります。J-POPで印象に残るメロディは、たいてい要所でテンションを使っています。
3. それ以外の音
上の2つに当てはまらない音。通り過ぎるために使う音です。
前後の音をつなぐ経過音として一瞬だけ通れば、まったく問題ありません。むしろ滑らかさが生まれます。留まると濁るので、置き方に注意が必要です。
この分類が武器になる理由
作曲やアレンジで行き詰まるのは、「なぜこの音が良くて、なぜこの音が悪いのか」が説明できないからです。
3分類が分かっていると、判断ができます。
- 落ち着かせたい → コードトーン
- 色気を出したい → テンション
- 滑らかにつなぎたい → それ以外を経過音として
感覚だけに頼らなくて済む。 これが理論を学ぶ意味です。
逆からも考えられる
この関係が分かると、逆方向の作業もできるようになります。
すでにあるメロディに対して、「この音をコードトーンにするならこのコード」「テンションとして扱うならこのコード」と、選択肢を意識的に作れるようになる。
コード付けが「探す作業」から「選ぶ作業」に変わります。ここが一番大きな変化です。
練習の進め方
- Cコードを鳴らしながら、その上で色々な音を弾いてみる
- どの音がコードトーンで、どれがテンションか確認する
- それぞれの響きの違いを、耳で覚える
- 自分の作ったメロディを、この3分類で分析してみる
- 気に入らない箇所があれば、音を1つ変えるかコードを変えてみる
目次
00:00 オープニング
00:15 概要説明
00:48 Love song コード付け
02:41 Cコードにメロディ付け
03:45 コードトーンのメロディ
06:02 テンションのメロディ
09:12 それ以外のメロディ
10:31 Sunday Morning のコードとメロディ
11:33 エンディング
こんな方におすすめ
- 作曲をしていて、コード付けに悩んでいる方
- 自分の曲が「普通」に聞こえてしまう方
- メロディとコードの関係を理論的に理解したい方
- アレンジの判断基準がほしい方
ピアノ弾き語り教室では、作詞作曲のレッスンも行っています。ご自身が作った曲を持ち込んでいただいて、一緒に磨いていくこともできます。