伴奏がいつも「ジャン、ジャン、ジャン、ジャン」になってしまう。
弾き語りをしている方の多くが抱える悩みです。この記事では、4分音符から抜け出すための具体的な手順を紹介します。
まず「頭の中で歌う」
いきなりピアノに向かってはいけません。最初にやるのはリズムを声で作ることです。
手が動く前に、頭の中でリズムが鳴っている状態を作る
なぜこの順番なのか。ピアノに向かうと、指が知っているパターンしか出てこないからです。手癖に引っ張られる。
口ならその制約がありません。「タン、タタッ、ウン、タ」と自由に出てきます。まず発想を広げてから、それを手に落とし込む。 この順番が決定的です。
リズム譜に書く
歌って出てきたリズムを、譜面に書き起こします。
「今のは8分音符だったのか、16分音符だったのか」を判定する。この作業をすると、曖昧だったリズムが確定します。
書かずに感覚のまま進めると、毎回違うものになってしまい、定着しません。
コードを「分けて」当てはめる
ここが今回いちばん重要なポイントです。
「Cのコードを鳴らす」と考えると、全部の音を同時に鳴らすことになります。これでは変化のしようがない。
そうではなく、コードを分解して、それぞれに別のリズムを与えます。
- 左手 … ベース音。土台のリズム
- 右手の下側 … 中音域。刻みや裏拍
- 右手の上側 … 高音域。アクセントや装飾
3つのパートが別々のタイミングで鳴ると、1つのコードから複数のリズムが生まれます。 ドラムセットで、キック・スネア・ハイハットが違うタイミングで鳴るのと同じ発想です。
パターンを組み合わせる
1つのパターンができたら、別のパターンも作ります。
そして、曲の中で使い分けます。 Aメロはシンプルに、サビは細かく。同じパターンを最後まで続けないだけで、演奏に構成が生まれます。
最後にボイシングを変える
リズムが決まってから、コードの押さえ方に手を入れます。
順番が逆にならないように。 ボイシングを先に凝っても、リズムが4分のままなら単調さは解消されません。まずリズム、それから響き。
練習の進め方
- 弾きたい曲を聴きながら、口でリズムを歌ってみる
- 出てきたリズムを譜面に書く
- コードを左手・右手下・右手上の3つに分ける
- それぞれにリズムを割り当てる
- 別のパターンも作って、曲の中で使い分ける
- 最後にボイシングを調整する
目次
00:00 オープニング
00:26 通常の4分リズム
00:54 今回使うコード進行
01:50 リズムパターンを考える
02:17 ピアノでリズムを表現する
04:11 他のリズムパターンを加える
05:42 リズムパターンを組み合わせる
06:34 ヴォイシングを変えてみる
07:28 まとめ
こんな方におすすめ
- 伴奏が4分音符から離れられない方
- コード弾きが単調になってしまう方
- ピアノでリズムを表現する方法を知りたい方
- 弾き語りの伴奏に変化をつけたい方
大事なのは、その最初の作り方を身につけることです。ピアノ弾き語り教室では、生徒さんが弾きたい曲に合うリズムパターンを一緒に作るところから始めています。