「コードは知ってるけど、どの進行を覚えたらいいか分からない」
これは順番の問題です。コードを単体でいくら覚えても、曲は弾けるようになりません。曲を作っているのはコードではなく、コードの「並び」だからです。
この記事では、現代のJ-POPや洋楽で最も頻繁に登場する 「Just the Two of Us進行」 を軸に、なぜこの進行がこれほど使われるのかを解説します。
覚える進行は、多ければいいわけではない
コード進行は無限にあります。全部覚えようとすると挫折します。
効率がいいのは、使用頻度が極端に高い進行を数個、深く掘るやり方です。1つの進行を12キーで弾けて、アレンジもできて、有名曲の中に見つけられる。そこまでいくと、その進行は「知識」ではなく「道具」になります。
Just the Two of Us進行は、その第一候補です。
この進行の何が特別なのか
D♭maj7 → C7 → Fm7 … という並びが基本形です。
注目してほしいのは、ダイアトニック(そのキーの中の音だけで作られたコード)から外れた音が混ざっていること。ここがこの進行の色気の正体です。
学校で習うコード理論は「キーの中で完結する」前提で教えられることが多いのですが、実際のポップスはそこから絶えずはみ出します。はみ出し方に法則があると分かると、耳コピの精度が一気に上がります。
動画では、そのモーダルな理論背景まで踏み込んで説明しています。
コードだけ覚えても弾けるようにならない理由
ここが今回いちばん伝えたい部分です。
コード進行を「コードだけ」で練習すると、いざ曲に当てはめたときに手が動きません。メロディと切り離して覚えているからです。
進行だけを反復するより、短いメロディを乗せて弾いたほうが定着が圧倒的に速い
理由はシンプルで、音楽は「縦(和音)」と「横(時間の流れ)」の両方で成り立っているからです。コードだけの練習は縦しか鍛えていません。メロディを乗せた瞬間に、横の感覚が育ちます。
12キーで弾けるようにする
「12キー全部やるなんて大変」と思うかもしれません。でも1つの進行に絞れば、話は変わります。
動画では E♭ への移調を例に、キーを変えて弾く手順を実演しています。ポイントは、コード名を覚え直すのではなく、度数の並びで捉えること。度数で見ていれば、キーが変わっても並びは同じです。
有名曲の中に見つける
この進行は「丸の内サディスティック」をはじめ、数え切れないほどの曲で使われています。
練習室で反復するより、好きな曲を聴いていて「あ、これだ」と気づくほうが記憶に残ります。動画を見たあと、ぜひ手持ちの曲を聴き直してみてください。
練習の進め方
- まず原曲キーで、進行を止まらずに弾けるようにする
- 簡単なメロディを右手に乗せて、コードと一緒に弾く
- 度数で捉え直して、別のキーに移す
- テンションやベースラインを足してアレンジする
- 知っている曲の中からこの進行を探す
目次
00:00 オープニング
01:07 Just進行のコード解説(D♭maj7→C7→Fm7…)
02:13 モーダルな進行と理論背景
03:22 メロディと合わせて覚える方法
04:29 コード装飾とアレンジの例
06:41 別キー(E♭)への移調と応用
08:51 丸の内サディスティックにも使われている理由
09:57 なぜこの進行が“現代の作曲”で使いやすいか
11:04 練習のコツと身につけ方
12:10 エンディングと体験レッスンの案内
こんな方におすすめ
- コードはある程度覚えたけど、よく使われる進行を把握できていない方
- 耳コピやアレンジをもっとスムーズにしたい方
- 「Just the Two of Us進行」がなぜそんなに使われるのか理解したい方
- いろんなキーでコード進行を弾けるようになりたい方
- ひとつの進行を深く掘り下げて、自分の曲作りに応用したい方
この動画で学べること
- “Just the Two of Us進行”の成り立ちと構造
- ダイアトニック外のコードをどう理解するか
- コードとメロディをセットで体に入れる方法
- 移調練習で「12キーを自在に操る力」を養うコツ
- 進行にテンションやベースラインを加えるオシャレなアレンジ例
- J-POPや有名楽曲とのつながり(例:丸の内サディスティック)
ただコードを並べるのではなく、音楽の流れを感じながら演奏できるようになると、「この曲にも使われてる」「自分の曲に取り入れてみよう」という気づきがどんどん増えていきます。