「弾ける曲を増やすには、コードをもっと覚えないと」
そう思っている方に、6分だけ時間をください。Maroon 5 の「Sunday Morning」は、たった3つのコードであの響きになっています。
足りていないのは、コードの数ではない
3つで足りるのなら、プロっぽく聴こえるかどうかを決めているのはコードの種類ではありません。同じコードを何通りに鳴らせるかのほうです。
コードは単語に似ています。単語を増やしても、話し上手にはなりません。同じ言葉でも、間の取り方や言い回しで伝わり方は変わります。演奏もそれと同じです。
変えるのは「何を弾くか」ではなく「どう鳴らすか」
| 変える要素 | やること | 効果 |
|---|---|---|
| ボイシング | 音の並べ方と高さを変える | 響きが濁らず、洗練される |
| リズム | 16分音符でグルーヴを作る | 演奏が前に進む |
| フィル | コードの合間のすき間を埋める | 単調さが消える |
この3つは、コードを1つも増やさずに全部できます。動画では、これを実際に Sunday Morning の伴奏の上でやっていく流れになっています。
なぜ、コードが少ない曲ほど作り込みが効くのか
ここが一番お伝えしたいところです。
コードが3つしかない曲は、聴き手にとって次に来る和音が予測できる状態です。予測できると、耳は和音そのものへの注意を緩めて、それ以外に向かいます。リズム、音の配置、すき間の埋め方です。
つまり3コードの曲は、作り込んだところがそのまま伝わりやすい曲だということです。コードが複雑な曲より、むしろ工夫の効果が大きく出ます。
「シンプルな曲ほど手を抜けない」と言われるのは、根性論ではなくこの仕組みのためです。
練習の進め方
- 3つのコードを1小節ずつ、遅いテンポで回す。まずは止まらずに一周する
- 押さえる位置(高さと並び)を何通りか試し、一番濁らない配置を選ぶ
- 右手のリズムを16分で刻む。全部鳴らさず、抜くところを作る
- ドラムやメトロノームに合わせる。ここでグルーヴがはっきりする
- コードが変わる直前にフィルを入れる
2番目を飛ばさないでください。配置が決まっていない状態でリズムを刻むと、濁りがリズムに乗って余計に目立ちます。先に響きを整えてから、動かすという順番です。
動画は6分です。通しで見て、そのまま鍵盤に向かえる長さになっています。
「コードを増やす前に、いま弾ける3つを何通りに鳴らせるか試してみてください。」
目次
00:00 オープニング|今日のレッスン紹介
00:20 Sunday Morning について
00:34 3つの基本コード
01:10 ボイシングの工夫
02:18 リズムのポイント
03:34 ドラムと合わせて練習
04:42 フィルを加えてアレンジ
05:50 まとめ
こんな方に見てほしい
- ピアノ初心者の方
- コード奏法を基礎から学びたい方
- 弾き語りを始めたい方
- オシャレな伴奏を弾けるようになりたい方
- 作曲やアレンジにも役立つ知識を身につけたい方
この動画で学べること
- 3つのコードだけで曲を演奏する方法
- 響きが良くなるボイシングの考え方
- 16分音符を使ったグルーヴの作り方
- コードチェンジをスムーズにするコツ
- フィルを入れて伴奏をオシャレにする方法
ピアノ弾き語り教室では、生徒さん一人ひとりの弾きたい曲に合わせてアレンジまでお付き合いしています。「この曲をこんな雰囲気で弾きたい」というご相談も歓迎です。